8月の読書
「天守物語」「夜叉ケ池」
「ゆく雲」「うつせみ」「われから」「わかれ道」
「縮図」
「鳳仙花」
本来なら繁忙期にもかかわらず仕事がすくなく、そのぶん時間はあったはずなのだけれど、のんびり読書をしているとなにか胸がはらはらとして落ち着かず、それでも読みすすめていると過呼吸のようになってたまらなく、ああなにか動かなくてはいけないのではないかしら、このままではおまんまも食べられなくなるのではといてもたってもいられなくなる日々を繰り返していた。それでもバイトなどせずに本を読んでいるのだから、やはりどこかおかしいのだろうと思えば、すこしは笑えるような気もしている。
どの作品もとてもよかった、なかでも一葉の「大つごもり」の
『拝みまする神さま仏さま、私は悪人になりまする』
の一文にはくらっとした。