木曜荘

ものかきの日記

2022/06/14

昨日は一日、自分の原稿に触らなかった。いつぶりだろう、そんな日は。仕事に行くにも鞄のなかにはいつも原稿が入っていた。印刷屋さんに渡してしまった今は、読み返してもどうにもならないので、持って歩かなくなったのだろう。

印刷屋さんは、一週間ほどかけて全文読んで誤字脱字の確認をして、それからあれこれして来月半ばごろにはできるだろう、と言っていた。楽しみ半分、理由のはっきりしない不安がもう半分。

 

原稿が手を離れたことで、やっと読書もできるようになってきた。昨日はSNSで知り合った方のはじめての短編集が届いたので、寝るまで読んでいた。どこかに共通点はあるのだが、言葉の使い方がまるでちがうので、おもしろい。日中暑かったためすぐに眠ってしまったので、今日以降つづきを読むのが楽しみ。

asagirin.booth.pm

その後も読みたい本が山のように待っているので、次を書くまでのあいだに読み漁ろうと思っている。

 

詞華集は、安く仕上げて出す回数を増やしたいという思いと、それでも一冊ずつしっかりと作りたいという思いとのあいだで、まだまだ迷っている。どっちかなんだよな…発表する機会を増やすか、それとも減ってでもそれなりの本にするか。必要な資金がまるで変わるので、なかなかしおからい選択ではある。

後者を選ぶとなると、今回書いたものでは足りない。もうすこし書きたい。迷う。とはいえ時間はまだまだあるので、しっかり迷ったほうがよさそう。あまり急ぐこともないのだろう。うーん…しかし迷うなぁ。頭のすみでずっと考えている。少部数なら、文フリで知ったとある製本屋さんでつくってもらう選択肢もまだ残っているし。頭が破裂しそうである。こんなに優柔不断だったかな、と思わずにはいられないほど、最近のぼくは物事をはっきり決められないような気がしている。まぁ、考えよう…。自分に締切だけはもうけて、欅が完成したらいずれかに決めよう。それまで悩もう。