木曜荘

ものかきの日記

2022/06/17反省中

とても恥ずかしい話だけれど、かなり参ってしまったことなので、記しておこうと思う。なんと、この数日間、ぼくは…A5をB5と言い続けていたのだ…!!

ほんとうに本を作る気があるのですか?と自分の不甲斐なさにかなり打ちひしがれてしまった。版型を間違えるだなんて。しかもそれを参加者のかたと、印刷製本をお願いしようと思っているかたとのお話のなかで間違えていたという…。

人様を巻き込んで本をつくると決めたときに、ご迷惑をおかけしないように上手にやるということを第一に考えていたのに、さっそくご迷惑をおかけしてしまった。ごめんなさい…。「A5」でいかさせてください…!!

漫画かイラストでご参加予定のかたにとっては、版型はかなり重要な要素であるはずなのに、二転三転してしまい、ほんとうに申し訳なく、土下座してそのまま地中にもぐりこんでそこで暮らしてしまいたい。それなのに快くご了承いただいて、ありがたい…ありがたい。

製本屋さんもころころかわるぼくの話にいやな顔されることなく、製本の手伝いができて嬉しいとまで言っていただいて…ほんとぼくは人に恵まれているなぁと改めて思った。ありがとうございます。

これからはこういうつまらない失敗のないように、あわてずにしっかりと進めていこうね、自分!

 

なにかあたらしいことをすると、こうした失態をふくめて、ほんとうに色々と勉強になる。版型、紙、インク、字体、余白、表紙、体裁、ほんと、いろいろ掘り下げていけば底がないのではないだろうか。ひとつの本というものは、あらゆる技術の集約されているのだとつくづく思う。なんておもしろいんだろう、本というやつは。

「沼」という表現をよく目にするけれど、これは沼なんてもんじゃなくて海なので、ちゃんと自前の船をしょぼくていいから作っていかないと、めざす遠くまではいけない。それを意識して生きていこうと思う。

ノアのようになんでも積み込めるような大きな船はつくれない(要らない)けど、自分にほんとうに必要なものだけは積めるようにしなくてはね。そうして本の海のなかで死んでゆけたら最高だなと思う。といいつつ急造のいかだで漕ぎ出してしまったので、いったん岸に戻して、もうすこしちゃんとつくることにします(反省)。