木曜荘

ものかきの日記

2022/06/23

忙しく、疲れがたまっているようで、昨日はかなりストレスを感じた。それでも一息に一日を駆け抜けた。寝る前には頭痛にやられてしまった。薬を飲んで泥のように眠った。今朝もすこし体が重い。このところ休日もほとんど家にいなかったし、次の休みは家でのんびり過ごすのもいいかもしれない。

 

『欅』の最初の印刷が来週にはできるらしい。校正は何度もくりかえしたけど、多分また出てくるのだろうな…不思議なもので。『楠』は始点で、『欅』はひとつの終点だったはずが、いまでは『蕾』のためのひとつの通過点となっていることがおもしろい。心持ちというものは変われば変わるものなのだな、と思う。

とはいえ『欅』ではある種の清算ができたと感じてはいる。自分がどう生きてきたか、それをひとつの側面から描くことができたのではないだろうか。仕事だけして生きてきたわけではないからほんとうに一側面でしかないけれど、労働を舞台に書きたかったことはおおむね書けたと思う。早く形になったものに触れたいと思う。

用意していたのに使わなかった言葉はメモ帳にたくさん残っているし、削除した文章の量もものすごいことになっているはずだけど、いつかそれらの言葉を綴じる日はくるのか、わからないけれど、これからもそうやってずっと書いていくのだろうというこれは確信。書かずには生きていかれない。つまらない文章かもしれないけれど、それでも死ぬまで書いて発表をしていきたい。

『欅』は『楠』の姉妹作なので、おなじ印刷屋さんにお願いしたけど、次作詞華集はまた別の方にお願いしようと思っている。世界がすこしずつ広がっているのを感じる。自分の足で歩いて、自分の眼で見て、触れることの大切さをこのごろ強く感じている。

仕事に忙殺される日々だけど、なんとか時間をつくって『蕾』の第一号を最高の形にしたい。二号、三号と続けていけたらそれがいっとういいけれど、一回で終わるような種類のものになったならば、潔くそこでやめるかもしれない。続けていく気しかないけれど、どういうものが生まれてくるかはやってみないとわからないだろう。

 

今日の現場は渋谷、ちょっと時間かかるので早出。そろそろ準備して行ってきます。