木曜荘

ものかきの日記

2022/06/28

昨日は暑かった。午後の一番暑い時間を家の中で過ごすべく、朝からせっせと働いた。思惑どおりはやく片づいたので、家でゆっくり過ごすことにしたが、なんだかわけのわからない寂しさに侵されて、時間を空費してしまったような気がしている。外で働いていたほうがよかったかもしれない。

今日はおおきな現場なので、逆に一日暑さに耐えて働くことが目標になる。しかし昨日の午後に感じたあの寂しさはなんだったろうか。今朝にも尾をひいている。よくわからない感情に攻められて困惑している。なんだろうか、これは。

 

炎天に仕事をおえて家におり午後は悲しゆえなし寂し

 

家でごろごろしているところへ連絡がはいり、金曜日に印刷されたものを見に行くことになった。詳しくは書かないが、心配な点がいくつかある。次の製本は別の方に頼もうと思っているが、『欅』は思ったような形にはならないかもしれない。なかなかむつかしいものだな。勉強が足りないから仕方ない。もっといろいろ学ばなくてはいけない。

 

妙な精神的な疲れを感じたので、今朝は二度寝。いつものようにたっぷり時間があるわけではないから、のんびり目を覚ましながら書くわけにもいかず、これを書いたらすぐに仕事に行かなくてはいけないのだけど、どうもエンジンがかからない。原因の判然としない故障をかかえている。それでも仕事の時間は一秒ずつ迫ってくる。

作業着に着替えてみる。体はどちらかという元気だ。いつもより遅く起きたわけだし。ただこころに穴があいてしまっており、それを埋めるすべがわからない。恋をしたときの感覚に似ている感じもするが、すこしちがう。ちいさなため息がでる。

頭をひねって正体をさぐっているうちに時間切れ。仕事へ。暑さ尋常ではないので、みなさんもくれぐれもお気をつけて。