木曜荘

ものかきの日記

2022/07/01

疲れがとれない。気温が体温よりあがると体が一気に重くなるのだけど、昨日は久しぶりにそれを体感した。全身におもりをつけて作業しているような、水の中を歩いているような感じになるのだ。早めに寝て、今朝もぎりぎりまで寝ていたが、やはり疲れがとれていない。夏と戦っている感じがして嫌いではないのだけど、連日これではさすがに身が持たない。来週は曇りの予報だし、今日明日の辛抱か…。

 

昨日は文フリ以降ずっと買いたかった本が届いた。とてもいい。いま読みさしの本を読み終えたら、じっくりたのしもうと思っているけど、本の開きが本当に気に入ってしまって、パタパタと開いたり閉じたりしている。そうしているうちについ読んでしまって、気づくと時間が経っていたりする。

それから久しぶりにブックオフへ。文庫数冊と色の辞典(衝動買い)を一冊購入。しかし読みたい本というのはなくならないなぁ…。なぜだろう。

 

六月はすこし読書できた。

斎藤緑雨『緑雨警語』小杉天外卒塔婆記』小栗風葉『恋ざめ』徳冨蘆花『不如帰』片上長閑『無用抄』浅葱りん『ホワイト・スペース』など

短歌集は明石海人や小笠原和幸などを読んできたけれど、そういえば俳句集って読んだことなかったかも。片上さんの『無用抄』とてもよかった。四季のながれにそって(膨大な量の)句を掲載してくれていて、読んでいて作者と四季をひとめぐり散策したようなここちよさを感じた。あとの七七がないのにこれほど多くのことを深く表現できるのかと信じられないような気持ちになった。俳句ってすごい。漱石は俳句を扇の要のようなものだと言っていたような気がする。俳句だけでない、文章に通ずるものの見方だと思う。骨や扇本体は、文章ではない、そとにあるもので、それをどう表現するかなのかな、とか考える。

 

そうこう言っているうちに時間がきた。さっさと着替えて現場へ行かなくては。今日は近所だからといってのんびりしすぎた。現場をおえたらプチパリへ。『欅』最後の一歩。いまのところ不安しかない…。どうなることやら。