木曜荘

ものかきの日記

2022/07/05

昨日はめずらしく朝起きることができなかった。寝坊した。しかも外はなかなかの雨。休みにしてしまおうかという怠惰な考えがよぎったが、振り替えられる日などないので、急いで支度して現場へ向かった。雨はじきにやんだ。

曇とはいえ、汗はかく。前日の酒が、汗とともに抜けていくのが感じられた。今月は雨だろうと猛暑だろうととにかくやるしかないので、そういうつもりで過ごそうと思った。天気予報はころころ変わる。振り回されないようにいようと思う。

先週までは日陰でもまったく蚊を見なかったが、昨日はうようよと飛んでいた。多少は気温がさがった証拠だろう。あちこち刺されたが、無視して仕事をしていた。

 

仕事を片づけてから就寝するまでに空白があった。やることがなかった。早く眠って生活のリズムを立て直したいので、本を読むことも控えた。先日最後の校正を終えた『欅』も手を離れたので、書くこともない。なので、ぽっかりと空白になった。ぼんやりと動画を眺めたりしていた。

Twitter上で行われている企画「文披31」には、いちおう毎日投稿している。あいかわらず、散文とも随筆ともいえぬような「なにか」を書いている。ハッシュタグのために、見知らぬ人からいいねが押されるが、いったいどこが「いいね」なのか見当もつかない。とはいえ、小学生の作文のような文章にも、二十、三十といいねがついているのを見かけるので、やはり「いいね」というやつは、あまり意味はないのだろうと思う。

ぼくは書くだけだ。評価はあってもなくてもいい。もちろん、感想をいただけるなら、それはありがたく拝受するし、場合によっては今後に活かすことだってあるだろうけれど、それらはあくまでも副産物だと思っている。読まれるために書くのではなく、書くために書く、ずっとその姿勢でありたいと思う。

だからすべてがこうした日記の延長線上にあるようなものなのかもしれない。日記は読ませるために書くものではないだろうから。