木曜荘

ものかきの日記

2022/08/11

今日でブログ連続投稿が八十日らしい。あと三週間で百日だけど、これ思ってたより全然長い。ふりかえれば、というやつになるかなと思ったけど、いや長い。この頃は暑い暑いしか言ってないような気もするけども。

今日は久しぶりに自分の仕事。昨夜の呑み会のいろいろな場面を思い出しながら、あれこれと考える。この数ヶ月ずっと考えていたことが、すこしずつ具体的になってきている。店をたたむことだ。個人事業主をやめて、いまお世話になっている会社の招きに応じて、社員になってしまうことだ。それをずっとずっと、天秤にかけるようにして考えていた。

常連になってくれた顧客を置き去りにすることが最大の気がかりだが、代理店として契約している上での顧客ばかりだから、ぼくが事業をかたしてしまえば、一応それらのお客さんに営業はできない約束になっている。お客さんのほうで選ぶならそこは別だとは思っているが。

環境の変化はこわい。けれどうまくやっていける「保証」なんてものはいつでも、どこにも、ないことは明白。そしてこわい以上に、変化は楽しい。さらに新しい自分に出会えることは。

死ぬまで勤めたいとかりそめにも思える会社の見つからなかったのでぼくは独立を選んだのだった。ひとりでのんびりやればいいとも思っていた。でもいま、目の前に扉を開いて待っている会社は、ぼくがかつて描いた理想の会社によく似ている。中に入ればまたちがって見えるものも当然あるだろうが、そういう点がわからない自分ではもうない。そのつもりでいけば、なんてことはないのだ。立ち位置が変われば、景色はかわる、それは当たり前のことではないか。

真剣に悩んでいる。文筆以外でこんなに真剣に悩むのは久しぶりだ。仕事に真剣という言葉をあてるのも久しぶりだ。そうしたことからもすでに、ぼくがぼくを発揮できる環境がそこにはあるのではないかと思わせるのには充分だ。

とりあえずこの八月と九月を、そういった心づもりで過ごしながらよくよく内外を観察し、遅くても十月頃には決断したい。もちろん、決断延期という判断もふくめて。

また仕事に「輝き」を求めるような日が来ようとは思いもしなかった。くすぶっていたこの一、二年…変化の時が来てくれたような気がしてならない。好機はのがしてはいけないので、ちゃんとしっかり悩んでいこうと思っている。