木曜荘

ものかきの日記

2022/10/01

今日は久しぶりに自分の仕事。

一件目、すぐに終わる。改装中のお宅で、剪定する予定だった生垣を大工さんが切ってしまったのだ。よくあること。

二件目、草刈。夏前にもやった現場だが、今年は草の伸びるのがはやい。草冠に早いで草だものな、仕方ない。ついでに時期外れの紫陽花の剪定。

三件目、颱風の日に施工した防草シートの手直しと、砂利の敷均し。砂利は計240kgほど。二件目以外はお金にならなかったが、仕方ない。

帰って遅い昼食をとり、すこし眠る。月曜に届く予定の手製本のための本がいまから楽しみだ。そこから自分がどう変わっていくかが、さらに楽しみだ。新しいことをはじめるときは、いつも本当に楽しい。

生活に、色がすこしずつよみがえってきているように思う。生業は生業、それ以上でもそれ以外でもない。またそうした心境に戻りつつあるし、自分のできないことを数えて自分を責めることもついに馬鹿馬鹿しくなってきた。できぬものはできん、それ以外のことはやる、そういう姿勢でいいのではないだろうかと思うようになった。また、そのうちにできるようになることもあろう。それに挑む姿勢だけは維持しようとも思った。でないとすぐに老いていく気がするから。

通院のあとはたいてい姿勢を崩すが、今回はなんとか大丈夫そうだ。というか、ここ数ヶ月、病気の操縦がうまくいっている。寛解という言葉を使うのが正しいのかどうかわからないのだが、そういう状態が続いている。年末の忙しさ、年明けの仕事のなさ、これらを乗り越えられるだけの元気と金を、いまのうちに蓄えておきたいと願う。

暦は十月になった。今年もあと三ヶ月。仕事の忙しくなった夏から、ここまであっという間だった。「蕾」の原稿完成と、製本の準備、その資金の確保、今年の残された宿題と、ひとつずつ向かい合って形にしていこうと思っている。