木曜荘

ものかきの日記

2023/03/26

いつもどおりの時間に起きて、休日であることを確認し、再び毛布の中へ。

八時頃から動き出す。まずコンビニへ、煙草と、スマートレターを買う。雨がよく降っていた。

それから今回『蕾』にご参加くだすった作家の皆様に、一冊ずつ進呈するために郵送のしたくをする。

その間に一本仕事の電話があり、人事関係についてすこし考える。自分の立ち位置をしっかりと把握することが、組織で仕事をする上で大事だと思うので、じっくり考えた。

それからまた傘をさして、ポストへ。五部投函。その足で散髪へ。

銀行で製本代を入金して、プチパリへ。プチパリのオーナーも今回ご参加いただいたので、一部進呈する。たいへん喜んでくれて、ぼくもうれしい。

装丁がとてもよい。もみ和紙に、えんじの糸、美しいし、手触りも、開き具合もよい。

製本はよなか製本所さん。よなかさんの書かれる文章も大好きなのだけど、時間の都合もあり、今回は製本作家さんとしてご参加いただいた。装丁に関して、ぼくは最低限のご依頼とどめ、あとはよなかさんに読んでいただいて、表現していただくことにした。正解だったと思う。とてもよいものを仕上げてくだすった。

それから今回もまた長野順子さんの絵を拝借した。ぼくの読書机にも飾ってある、『華食の日々』という作品。もっとも好きな作品のひとつ。詞華集蕾の顔にしたいと思っている。お許しいただければ。

今作での引用詩はひとつだけ。前田鉄之助の『花と人』より抜粋。これも詞華集蕾の看板としたいほど、好きな一節だ。

二号、三号、と出し続けることができれば、こんなに楽しいことってないんじゃない?と思っている。個人的な三冊目にもそろそろ取り掛かりたいけれど、蕾の二号もなんとか視野にいれたいと思う。

本をつくるために仕事に励むといういまの状態が、ぼくにはあっているし、とても健康的だなと感じる。

明日も三時起床の予定、なかなかしんどい現場だが、頑張る。次の本のためにも。