木曜荘

ものかきの日記

7月の読書

泉鏡花

女仙前記」「きぬぎぬ川」「北国空」

「薬草取」「国貞ゑがく」「朱日記」

 

外村繁

「澪標」「落日の光景」

 

徳田秋声

「和解」「ある夜」「絶望」

 

前田鉄之助

詩集「花と人」(再)

 

三島由紀夫

「太陽と鉄」(再)

 

 

7月は仕事がすこし増え、読書の時間をあまり取れなかった。

8月に入ったいまでは、緊急事態宣言のせいでまた激減した仕事への不安から、今度は時間があってもゆっくり読むだけのゆとりがない。

読書をしていても不安感がむねをざわつかせて、本の世界にとけこむことが容易ではない。自分のこころもちのせいだろうとも思ったが、やはりそればかりではない。

と、そういったことはここには書きたくないので、これで止す。

とにかく、読みたい本が無限にあるということは、この世での数少ない幸福のうちのひとつだろうことは確かだ。それでいい。