木曜荘

ものかきの日記

2022/07/16

今日も雨。梅雨明けのあとの連日のしつこい雨。所詮「梅雨明け」なんてものは人間の決めているものなのだよな、などと思う。

仕事は順調に進んだが、肝心なところで機械が壊れて、うんともすんともいわなくなった。機械をつかわない方法でなんとか終わらせて、帰りがけ農機具屋に立ち寄り、半年ちかく悩んでいた新品の購入に踏み切った。農機具屋は久しぶりだったが、あいかわらず使われなくなった機械たちがうず高く積まれてあり、なんともいえない気持ちになる。

まだ使える、まだ使える、とだましだまし使ってきたが、とんでもない場面で沈黙されてしまった。道具に裏切られたような心地がしたが、機械に怒るということも妙なことなので、悪天や、煮えきらなかった自分に向けて怒るなどした。いずれも無意味なことには違いなかった。

雨と汗にじめじめ湿った体が臭う、荷台に満載の発生材をせおって帰宅。雨の降るなか道具を洗う滑稽さに苦笑がもれる。今日できることを終えて、明日への宿題をたっぷり残して、汗をながす。この二週間の鬱が、垢のようにながれて行くように感じられた。気のせいでなければいいが。

明日は午後からプチパリへ。『欅』の最後の(今度こそ最後の)打ち合わせ。

携帯が鳴る。フェイスブックからの通知。『蕾』参加作家さんから、作品が届いた。これでひとつめ。ため息がひとつ出る。昨日までの暗いため息ではない。やるぞ、と一言呟く。やっていける、そう思う。