木曜荘

ものかきの日記

2022/12/17

武蔵小金井を終わらせてきた。二、三人工ほど短縮できたようでよかった。

相棒はよく働いていたが、柚子(多分)は棘だらけでいやだというのでぼくが登った。

剪定を何年空けたのだろうか、徒長枝だらけで元気に暴れていた。

個人邸で柑橘類の剪定・伐採をさんざんやってきたので、自分には免疫がついているのがわかった。「よく登れますね、痛くないんですか」「痛いに決まってるだろ(笑)」

革手袋をしてもそれを貫いてくる、柚子の棘は本当に強い。指先にいくつか穴があいた。匂いをかぐと、いまもまだ柑橘のさわやかな匂いがしてくるような気がする。

ほかは欅やエゴノキ金木犀など。人工を短縮できるのは個人的に快感。そのぶんを他に割けるわけだから。そのまま会社の儲けに結びついていくととらえることもできる。なにかのかたちで、なにかにとって、貢献できることを喜ぶということは、やはり人間の根本的な部分に根ざすものなのかもしれない。社会性というのか。

ちなみに、うえに書いた「人工」というのは「にんく」と読む。なぜかスマホでもPCでも「にんく」で変換できないのだが、建設業では日常的に使われている言葉。

の解説

作業者の手間を数える語。ある仕事に1日または1時間を要する人員数で表し、土木工事の見積り書などに用いられる。→人日 (にんにち)  →人月 (にんげつ) 

あと「五人工」かかると見ていた現場が今日「二人工」でおわったので、三人分浮いた、ということ。三人となればあたらしい現場をいれることも可能だから、儲けにつながると思える、というわけです。一応書いておく。

明日はようやくの休み。なにか食べに行こうと思っているけれどどうなるか、まだなにも決めてはいない。