2022/08/15
今日も暑かったと言わなくなる日のために、今日も暑かったと記録しておこう。今日も暑かったのだから…。
仕事をして帰ると、うれしいお葉書が届いていた。消印は九日である…郵便屋さんも暑いなかをとび回っているものね…仕方ない。届いたのでよかった。
拙作『楠』『欅』の二作ともに、表紙を長野順子先生の作品からお借りしているのだけど、その『欅』の感想を長野先生からいただいたのだった。かわいいミソハギの絵とともに。
長野順子先生から素敵なお葉書が届きました
— 森侘介 (@wabisukemori) August 15, 2022
表紙にお借りした『欅』の感想もいただけました…
ありがとうございます! pic.twitter.com/ZCp5IDo7Tv
あたらしい本ができました
— 森侘介 (@wabisukemori) 2022年7月26日
『欅』です
今週末には発送できるように準備します
表紙は前回と同じく、長野順子先生の作品を拝借しました
「続いてゆく」という作品で、この作品を拝見したときに、『欅』の結末がすこし変わりました pic.twitter.com/s4vQwJl8eL
長野先生の素晴らしい作品の中から、ぼくがとくに好きで、なおかつそれぞれの本に意味をもって似合う作品を選んでお借りしたもの。Twitterでもつぶやいたように、この絵を見たときになにかはっとするものがあり、拙作の結末がすこし変わった。長野先生の自然をみるまなざしの真剣さやさしさは、ぼくに大きな影響を与えてくださっていると思っている。ぜひ実物を見てほしいと思う作品ばかり。ぜひぜひ。
『楠』の表紙は、ぎりぎりまで白紙だった。文字通り「白紙」でいく予定だったのだ。ある日ぼくの私淑しているかたが喫茶店で、表紙を好きなようにやりたかったらどうしますかと訊ねてくれた。好きなようにやれるなら…と頭に浮かんだのがいまの『楠』の表紙だった。でも長野先生に絵を借りるだなんて僭越すぎるし、そもそも面識もないですし、とぼやいていると先生が「きっと貸してくださいますよ、僕から聞いてみましょうか」といつものやさしい笑顔で仰言った。そういえば先生の名刺には、長野先生の作品が添えられてあったと思い出した。後日、先生に引率していただいて、八重洲の画廊に長野先生をたずねた。そこで小一時間お話したときのことは、今でも大切に思い出す素敵な場面であった。
また先生とおいしい珈琲を飲みながら色々のお話をしたいので、コロナもこの猛暑もとっととおさまれ、と強く思う。