木曜荘

ものかきの日記

2022/09/15

久しぶりに自分の現場。昼には終わる。仕事が早いですねという褒め言葉も、今日のぼくには裏返って届く。やや鬱のかげが兆してきているように思われたので、昼食をたっぷり食べてすこし眠った。

起きてみたらすこし元気になっていた。どんな形であれ、みっともなくても、無様でも、いけるところまでは生きてみようと思った。

それから、とある人への誕生日プレゼントを買った。ぼくは好きな人へは、好きということを伝え続けていきたい。その服似合うね、この作品最高だね、そういう考え方が大好きだよ、そういったことを、常に。嫌いな人にはなにも言わない。でも好きな人には、ずっと伝えていきたいな。ときにそれがものに宿ればいいなと思いながら、プレゼントを選ぶのだろうな。無事に届くといい。

なんでもない一日なんて、本当はないのかもしれないけれど、今日もなんということもなく、一日が終わろうとしている。すこし寂しい。頭の中を占領している悩みを、はやく蹴り飛ばしたい。あるいは和解したい。できればそうだな、握手して仲直りして、とそっちのほうがいいかな。それがだめなら蹴り飛ばすまでだ。

なんて、そんな元気もいまはない。このごろは寝てやり過ごすということを繰り返している。寝つづけるのにも体力がいる。起きているあいだ、ずっと迷子だ。