木曜荘

ものかきの日記

2022/10/10

寒いのだか暑いのだか、という日が続く。

今日も現場につくなり雨に降られた。やれやれと上着をはおって作業する。二件目で作業しているうちにすこし暑くなり上着を脱いで、なんならもう一枚脱いで半袖でやるか、というほどまで暑くなった。

帰宅するとなんとか事務を済ませたが、それ以上の元気はわいてこない。天気のせいだとは思うが、仕事もはじめてしまえば動けるのだが、それまでがとんでもなく重たい。季節のかわりめということもあるだろう。仕事以外なにもできない、と考えるのではなく、なんとか仕事だけはこなせている、と考えるようにしている。

本も読みたいし、筆も執りたい、行きたいところもあるし、会いたい人もいる。けれどいましばらくはひっそりと、こうして仕事をこなして暮らしていくのだろう。寂しくはあるけれど、それはそれで仕方ない。そういうときもあるのだ。

今日はおろしたての鋏を使った。もう六年ほどはこの鋏を使っている。これで四代目くらいか。どれだけ大事に使っても雨や錆や脂でいつか壊れる。仕方ないことだけれど、これもまた寂しい。長く使えるようにいろいろ工夫はしているのだが。こいつとは何年付き合えるかな。