木曜荘

ものかきの日記

2022/10/08

今日は個人のお庭にしては大きめな欅の剪定からはじまった。

知らない間に保存樹木に指定されたらしい。外構の工事にあわせて樹木医も来たらしい。現場経験のない樹木医だったのだろうな、と施主さんから話を聞きながら思った。デスクワークの人が樹木医の資格をとることは多い。現場の職人からすれば「??」となるようなことを言い残していくので、残り香でもすぐにそれとわかる。ぼくも樹木医をとろうと思って、高価なテキストを買った過去があるが、資格を維持するのにお金がかかると知って、なんだ金儲けか、と興ざめたのだったが、自分のためにもう一度学んでおこうかなとこの頃思う。

発生材を棄てに行く。往復は混んだ。帰りに寄ったホームセンターではついでのものは全部そろったが、目当てのものはひとつも揃わなかった。あそこは相性悪いな。でもすぐに忘れちゃう、どこの店に何があるかなんて。だからまた行くんだろうな。いいんだ、帰り道だから…。揃わなかったものはネットで注文しておいた。三年ほど使って壊れた鋏も買い直して、今日届いた。ぼくはもうずっとこれ(宗家秀久)を使っていくのだろうな。愛着があるし、たぶんぼくの手のひらもこの鋏にあわせた形に変わってきているのではないかとさえ思っている。

その足で見積もりにまわり、帰って書類をつくりあちこちに電話をかける。年末へむけてそろそろと忙しくなってきた。手伝い現場のために二、三週間ごっそり空けて、その間を縫うようにして常連さんの現場をいれていく。日曜だけは死守しているが、守りきれるかはわからない。

最近は本が読めない。それに書けない。気にすることなく映画観たりしてのんきに過ごしている。そのうち必ず書くと知っているから。いまはそれでいい。というか、そうとしかできないほどに、日々体力を削られている。忙しくなってきた。