木曜荘

ものかきの日記

2022/09/08

今日も今日とて横浜。高速運転ができないという負い目が毎日のしかかって蓄積されている。とはいえ苦手なものは苦手だし、克服しようという気も年々なくなっているしで、逃げ道がない。なので今日も往復、助手席にいた。この職種に自分は向いていないな、と思いながら往復二時間を過ごす。一週間がとてもながく感じられる。

現場ではそれなりに役立ってはいるだろうけれど、この業種は現場だけが仕事ではない。とくにいま手伝いに行っている会社は、商圏がとても広いので、移動そのものが仕事にもなりうる。移動すること自体が嫌いなぼくには、やはりつとまらないなと感じる。

軽トラでのんびり稼いでいた数年前を懐かしく思ったりもする。コロナ以来、仕事に関してはいいことがほとんどない。自営をよして店をたたんだとして、ぼくにつとまる仕事などあるのだろうか、毎日そんなことばかり考えている。無駄なことだとは思っているが、転がりだしてしまった思考はなかなか止められずにもてあましている。

原稿もそろそろ進めていきたいのだが、上に書いたような思考がかなり邪魔になっている。それでは本でも読んで過ごそうかと思い、読書用の椅子に目をやるとねこが寝ている。起こすのはかわいそうなので、文机の前に座ってぼんやりとしながらこれを書いている。

生きていくかぎり、人生は選択の連続だ。現時点でのぼくというものも、すべてこれまでの選択の結果だと思えば、これからも無数にくる選択肢について吐気を感じる。

とはいえ、これはうつ症状ではない。ただ人生に飽いている。自分を変える時期なのかもしれないが、その選択肢すら鬱陶しい。できるならば、石ころになりたい。