木曜荘

ものかきの日記

2022/06/24

昨日はマンション管理会社のミスで現場に入れないという事態になった。渋谷まで行ったのに、とんぼ返りで深川の現場へ。肩すかしされて気合が消えてしまった一日だった。元請けも管理会社もかんでいない自分の個人宅の庭手入れが、いかに楽な現場かわかるというもの。

ぼくはいつまで植木屋を続けていくかなと考えることが多い。草木は好きだがとくに天職とは思っていない。高所恐怖症だしアレルギー体質なのに、よく植木屋なんか続けているな、とさえ思う。体の動くうちは続けていくのだろうと思っていたけれど、なんだかこの頃は他の仕事もやってみたいなぁと思うこともある。四十前だというのに…。

『欅』でも書いたけれど、なにはどうあれ、創作を続けていければ仕事なんてものはなんでもいいので、そういう考えにもなる。植木屋、楽しいけどね。楽しいんだけど、なんかこう、最近は疲れているせいかあまりいいふうに考えられない。そんなときもあるね。

忙しくしていて、創作にまわす時間もとれない。原稿をいちど冷ましておくことにしているのでそれはそれでいいのだけれど、なにか落ち着かない。できればずっと書いていたいし、そればかりを考えていたい。けれど、そうもいかない。締切を秋冬頃、というゆるい設定にしておいてよかった。これは寄稿してくださる方たちのための設定だったけど、自分が助かっている。はじめての詞華集だし、ゆっくり時間をかけてやればいいさ…。ほんと、それだけを楽しみにいまをぐっとこらえて生きている感じがする。

人生は我慢と解放の連続。仕方ない。我慢が要るときは、我慢が大事。みんなの作品に会いたいよ。ぼく自身の作品にも。それまで頑張る。