木曜荘

ものかきの日記

2022/10/27

今朝もひどく寒かった。うちではまだ暖房器具は出していない。あれば使うだろうな、この寒さは。作業着にきがえるまでが本当に寒い。ささっときがえる。鳥が羽ばたくのに似ているといつも思う。

現場は文字通り朝飯前に片づいた。発生材を処分しに行き、帰ってからブランチをとる。すこし休んで洗車、道具の手入れ。古い予備の木鋏がでてきたので、今度新人くんに会ったらあげようと思って研いでおいた。しばらく樹木葬以外に手伝いに行く予定はないが。忘れそうだな。

もろもろ片づいて一時間ほど昼寝。それから社長にライン。土曜の夜に時間を割いてもらうことになった。ありがたいことだ。じっくり話そうと思う。お金の話はこれまで一切していなかったし、けど大事なことだから。ちゃんと話を進められるといいが。

お世話になってきた税理士さんとも話す。ああ、店をたたむのだな、いよいよたたむのだな、という感触を実感した。夜、交差点の風に吹かれながら。風ははやくも冬の気配。薄着には冷たすぎる。

人生というのは、変わっていくものだ。植木屋をはじめたころは、独立するなんてずっとあとのことだと思っていた。独立した頃は、つとめてみたいと思える会社なんてないだろうと思っていた。なにもかも変わっていく。毎日、新しく生まれていくみたいだ。