木曜荘

ものかきの日記

2022/11/21

昨日は文学フリマ。はじめての出店側だったので、いつもより少し早く着く。

いろいろと書きたいこともあったのだが、一日おいたらすべて消化されてしまった。血肉になったような感覚なので、ここで書くまでもないか。とにかく、多くの刺激をうけ、ぼくはぼく自身の創作ともっときちんと向き合わなくてはならない、と感じた。

またいくたりかの同志(と勝手に思っている方)とお話をする時間を得られたのが、幸いだった。わずかな時間ではあるが、そこで得られるものは実に多く、そして貴重だ。

みな、なにかを言葉であるいは絵や写真で、表現したくてもがいているのだなと、熱い会場を歩きながら、あるいは眺め回しながら、そう思った。そのことが自分にはなぜだか嬉しく思われた。

その後、曳舟まで戻ってちょっとした打ち上げ。麦酒をすこし呑んだ。どこも空席のない日曜の夜だったが、おばあさまがひとりでやっている焼肉屋はぼくたちしか客がいなかった。ゆっくり静かに話せたのでよかった。

帰ってばたんと寝る。今日は雨の中、江東区で芝刈り。久しぶりに会った社員のひとりから、いつから正式にうちにくるのかと訊かれた。誰がいいふらしているのやら。年明けからだと答えた。迷惑をかけるけれどよろしくと頭をさげておいた。

帰り道はすっかり暗い。もう冬だなと感じる。この四年間、暗くなるまで働くなんてことはまったくなかったので、はじめのうちは戸惑ったがあっという間に慣れた。というより昔を思い出した。そうだ、働くのは楽じゃない。ぼくはちょっと「楽して稼ぐ」をやりすぎたようだ。リハビリのつもりでしばらくは頑張る。

さて、これからフリマで出会った本を読んでいく。