木曜荘

ものかきの日記

2022/11/23

雨ニモマケズ樹木葬の工事を終わらせてきた。なんとか工期中に片づいてよかった。

今回は菩薩も如来も建たない、質素な五輪塔。いや、べつに質素でもないか。設計より様々な変更があり、仕上がりの高さがすこしあがっているので、目立つといえば目立つか。とにかく初日から最終日まで、多難な現場であった。事故・怪我以外の「現場で起きてほしくないこと」のほとんどが起きたといってもいい。設計の変更もそうだし、設計ミスもあったし、地盤はゆるゆるだし、材料にも問題があったし、日程がまるでとれなかったし、天気も悪い日が多かった気がする。細かい話をすればもっとある。ともあれ、無事に終わった。またひとつ学ぶことができた。

濡れた体でガタガタ震えながら帰宅。気温はたいして低くもないが、全身濡れていると体感がちがう。

帰宅してからもやるべきことは色々とあるはずなのだが、いましばらくはのんびり過ごしたい。やらなくてはいけないことと、仕事にしばらくは集中したい。それでも書きたい気持ちは募ってきている。そのうち書くだろう。

今日はこれから、文フリで買ってきた片山郁巴さんの『蛹』のつづきを読む。傷ついてきた人の書く、詩のような小説。寄り添うように読み進めている。とてもいい。