木曜荘

ものかきの日記

2022/12/06

朝から雨。吐く息が雲のように白かった。ぼう、ぼうと太い雲を吐き出しながら働いていた。手がかじかむのも楽しい。冬は寒いほうがよい。

山茶花も雨に濡れて葉も花も美しい。

帰ってトレーニングをしてから一休みして、二戦目、今度は勉強。昼は仕事、夜は勉強。それぞれにやることがあって面白い。

労災の解約や、廃業届の準備など、店じまいが進んでいる。ひょんなことから現場を思い出したりもする。寂しくはない。なるようになって今があるのだから。いい経験をした。そしてそれはこれからも続く。どのような形になっても、その経験を活かすか殺すか、それはいつも自分次第だ。

樹木医の手引」ばかりを読んでいると、他の文章が読みたくなる。ぼくの先生の文章や、石垣りん薄田泣菫、明石海人などが恋しい。読みさしの漱石も気になる。寝る前には読書の時間をとるようにしているが、睡眠時間を削りたくないのであまり読めない。いまは文フリで購入した片山郁巴さんの「蛹」を読んでいる。思春期の少女の生の懊悩や衝動が描かれていて、とてもおもしろい。印刷された文字が血生臭く感じさえするけれど、選ばれた言葉たちとその配列はじつに美しい。

よい時間割ができてきたと思うので、しばらくこれを続けたいと思う。

五時 起床、準備(際限なく珈琲をのみ、煙草をふかす)

八時 現場

十七時 帰宅、入浴、トレーニング、勉強

二十時 休憩、ブログ、勉強

二十一時 服薬、読書

昼休みは動画で樹木医の知識を得るようにしようと、今日思いついて試してみたがよかった。狭い車内で分厚いテキストをめくるのが大変なので。

Twitterでもいくたりかの友人から応援をしていただいて嬉しかった。単純に頑張ろうと思える。さて、勉強再開します。また明日。