木曜荘

ものかきの日記

2022/11/25

今日も暗いうちから暗くなるまで。四時起きはなかなかおもしろいもの。冷たい新しい空気の戸外は、まだまだ夜の領分といった感じ。人の寝息すら聞こえてきそうな昏い朝。ひとり車を走らせる。

現場は虎ノ門。剪定する木もいちいち大きい。都心の流儀とでもいうものか。

置場からの往復は社長の助手席に甘える。自分の車だが。楽をさせてもらったので現場ではしゃかしゃかと動き回り、寒い寒いと言いながら汗だくになる。

帰ると友人の画家であるO氏から、サプライズと称して木版画が届いていた。彼の作品「SBシリーズ」を木版におこしたもの。SBは「シックボーイ」の略。独特な、「いや〜な」雰囲気をもった「人のようなもの」が、画面のすみから鑑賞するものを見据えている。ぼくの大好きなシリーズで、以前ギャラリーでそれをお伝えしていたので、わざわざ送ってくださったものとみえる。詩集のお返しとして、とお手紙が添えてあった。

ありがたく頂戴することにした。さっそく明日にでも書斎に飾ろう。

明日はひとりのんびり現場の予定。ゆっくり休もう。