木曜荘

ものかきの日記

2023/03/12

朝、いつもより少し遅く起きる。休日。

天気も良かったので、くしゃみをしながら現場へ向かう。今月末に入る予定の現場。家から徒歩20分ほどなので、散歩がてら。

土手の法面に芝をはる工事。眺めながらいろいろと想像する。たいていそのとおりにはいかないということはわかっているけれど、いくつもの場面を想定する。

それから帰って、ロープの編み込み補修やら洗車やらする。昼からすこし出かける。

礼節というものについて考えた。なにかあったというほどでもない。勝手に期待し勝手に落胆している自分がまぬけなのだ。人に期待しても仕方がない、その時間をつかって、自分というものを磨くほうが良い。人は人で、それ以外ではない。

信頼というものは、簡単に築けるものではない。生半可ではない。尊敬というものもそう。感謝もそう。どれもぼくがぼくの人生で大切にしていることだ。

尊敬、信頼、感謝、礼儀。古臭いよね。ほこりっぽい考えかたかもしれない。でも儒教の精神で叩き上げられたぼくには、やはりそれらは欠かしてはいけないものなのだ。

人がそれをないがしろにするとき、ぼくは怒りを感じる。けれどそれを伝えることはしない。そんな意味のないことはしたくない。ぼくはそのたびに、自分を見つめ直す。ぼくもそういったことを人にしてはいないか。何度も問うのだ。

礼節。人付き合いの中で、これほど大切なものがあるだろうか。とても残念だ。