木曜荘

ものかきの日記

2022/08/28

風邪のすきまに鬱が侵入したものかもしれない。そう思うほどに体がだるい。「研究用」という頼りない文句の貼り付けられた検査キットでは陰性とでたが、ただの風邪にしては随分と根が強いと感じる。

今日はこれから軽トラをメンテナンスに出しに行く。体のメンテナンスはおろそかにしているのに、こういうことはちゃんとやるのか、と思うとすこしだけ可笑しくなる。笑えはしないが。

こういうことがあると、やはり植木屋はそろそろ限界なんじゃないかと思ってしまう。十年後にはもっときつかろう。夏もどんどん厳しい暑さになっているし、十年後、いまいるおじいちゃんおばあちゃんが、顧客として残っている可能性も低い。

あいかわらず、手伝いに行っている会社からは「うちにくればいい」と言ってもらえているが、いまさら集団のなかに入っていってうまくやれるかは甚だ疑問である。といって、いまから手に職をつけるというのもかなり遅いような気もするし。どうなることやら。いまはなにを考えても前向きにはなれないので、しばらくの間は、なるべく考えないようにしたい。

考えないように、と書きながらもう考えている。というか、囚われているような感覚がある。四十を前にして、直前にしてやっと、あわてている姿は我ながらあわれだ。なにがどうなるかわからないのが人生だが、一年後の自分を読むことすら今はできない。

こんちくしょう、というおもいで毎日をなんとか過ごしている。ただ創作に関わっているときだけ、こころから平穏を感じる。書いてそれだけで生きていけたらと願うけれど、そんな腕も機会もないので、働くということは不可避だ。

どうも人生に疲れてきている。はやく元気になりたいものだ。