木曜荘

ものかきの日記

2022/10/31

今日で十五連勤だが、現場を無事に終えたので、明日は半休になる。やったぜ。午前中だけすこし働き、午後は休める。出かけてもいいし、読書してもいい。いまから楽しみだ。

今日は労災の担当と話したり、例の取引先とラインですこしやりとりをしたり、現場で社員から「うちに来るんですね」と言われたり、廃業について改めて色々と感じさせられる日だった。

その影響なのかはわからないが、十数年ぶりにドラッカーを読んでいる。一時はうんと傾倒して、十数冊持っていた彼の書籍は、いまは手元に一冊のみである。読むと十数年前にある会社で社員として成果をあげようと躍起になっていたころを思い出す。いろいろとまだ青く、失敗のほうが大きかったが、それらの経験もまたぼくの資産である。

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「仕事本」と読んできたこの手の本は、実に漁るように読んだものだったが、植木屋になってからそのほとんどを処分した。代わりに樹木についてや剪定についてといった本が増えた。今になってこれを読み返したくなったのはどういうわけか。「組織」の人間に戻るための自分なりの準備なのだろうと思う。読んだからどうこうというのではなく、思い出そうとしているのではないだろうか。組織で役に立つ、組織で働いていくとはどういうことだったか、また、あの頃にはできなかった「組織で働きながら楽しんで生きる」ということについて、いまから助走をしているのだろうと思う。

ひとりで四年間、楽しめたとは言い切れない。少なくとも最初の二年はうんと楽しめた。そのあとは、新たな目標も見つからず、腕を競う相手もおらず、ただただ金のために働くつまらない日数を過ごしてしまった。腕もなまるわけだ。けれどまあ、二年で気づけてよかったともいえるだろう。いまはそういうことにしておこうと思う。

世の中はハロウィーンというものらしい。外国で痛ましい事故があったと聞いた。ぼくには関係のない世界だが、みなほどほどに楽しんでください。

明日は半休、今日はすこしだけアブサンを飲もうか。