木曜荘

ものかきの日記

2022/11/07

今日も常連さんの庭手入れ。本当によくしてくれた方だったので、最後にご挨拶をしようか悩んだけれども、取引先に妙な嫌疑を向けられてもおもしろくないので、「また来年よろしくね」という言葉に笑顔でこたえた。嘘つきだな。

詞華集『蕾』のために原稿をお願いしていた作家さんからまたひとつ作品が届いた。素晴らしい漫画作品だった。線に艶があり、言葉に重みのある漫画が、そのかたの魅力のひとつであると思っていて、ぼくはそこがとても好きなのだ。他の人にはひけない線があり、言葉がある。ありがたく、お預かりした。

ぼくも漫画を描けたらといつも思う。若い頃に挫折したきりだが、また挑戦することがあるかもしれない。あってもいいよな。面白いと思う。再び挫折する覚悟さえあれば…なんてね。

製本は、製本作家さんに丸投げしてしまう予定だけど、それにしたって勉強不足だったなと思うことがたくさんあった。手間のかかる客に違いないなと恥ずかしくも思う。どんなものになるか楽しみだ。製本作家さんも色々とお忙しそうだが、そろそろひとつずつお願いしていこうかと思っている。いったいどんな一冊になるだろうか。

それから自分の原稿を読み返す。放置していた間、ずっと「書けない」と思っていたが、理由がわかった。やはりあれは完成していたのだ。物足りないなら、作品の外で付け足すしかない。作品のなかではもう付け足しはできないところまで来ているとわかった。削って、磨く程度のことしかできまい。不満ならもう一品ものすればいい。

ということで、今日から納得のいくまで磨きをやる。

やはり創作に関わる時間は苦しく楽しい。こんな面白いことはないだろうと思ってしまう。

 

妹から、子猫を保護しないかというラインがきた。うちにはすでにふたりの保護猫がいる。そのうえさらにふたり、野良から保護して里親をさがして見送ってきた。そのうちのひとりは妹のもとにいる。

↑送られてきた写真

近くには小川?があり、子猫が動き出すと危険だということで、はやめの決断を迫られている。まだ乳飲み子だ。うちのふたりも乳飲み子から育てたから、コツやしなければいけないことはもう知っているけれど、あとは覚悟だな。先住猫が怒らないかも気になるし。お金もかかるし。悩ましい。前向きに検討中…。