木曜荘

ものかきの日記

2023/03/25 「蕾」

製本を依頼していた『蕾』が今日届いた。五人の作家さんに書き(描き)下ろしていただき、また一人の作家さんの絵を扉に拝借し、さらに一人の作家さんに装丁を依頼した。個人的にとても贅沢な一冊だ。完全にぼくの趣味の満足のために生まれた一冊。

手触りを確かめて、なんども開いては閉じてを繰り返す。よい装丁、よい製本。とても心地良い。ぼくは短い随筆を二本書いただけで満足。

ご参加いただいた作家さんは、みなSNSで知り合うことができた方ばかり。認知行動療法のためにはじめたブログ、遊びではじめたTwitterで、こんなにも出会いに恵まれるとは思わなかった。会ったことはなくとも、ぼくは皆を勝手に友人と思っている。これからも、お互いに書きつづけていこうと思える、同志のようなものかもしれない。

だからどうしてもこの面子で、一冊つくりたかったのだ。やっと形になって、本当に感無量だ。生きてきてよかったと、しみじみ思った。

今回もやはり、自分の勉強不足を痛感させられることが多くあった。学ぶことはいつまでも尽きない。

そしてその何倍もの感謝、とにかく、とにかく、感謝しかない。何万回くりかえしても足りないくらい。本当にありがたいことだ。

今日は仕事もなにもかも忘れて、本を眺めてのんびり過ごすことにする。