木曜荘

ものかきの日記

2022/06/03

昨日から久しぶりにまとめて自分の仕事にはいる。昨日はとくにちいさな現場が多かったので、軽トラで区内を走り回った。現場三件、見積四件と、まあ忙しかった。手伝いのときは朝現場についてから帰るまで、ずっとそこにいられるので、そういう面でも楽だなと思った。

月末に作業を予定している顧客から、草取りだけでもまえだおしでできないかと頼まれ、昨日はなんとか早く仕事を終わらせて、そっちの対応にもいった。とても喜んでもらえたので、すこし報われた。

今週は日曜も仕事なので、明日の土曜を休みにするか、お隣さんのお庭の手入れにいくかかなり迷っている。できるときにやってしまいたいような、しっかり休みは確保したいような…。

 

というか最近は迷ってばかりいる。迷うというか選択が遅いというか。選択肢を前にしてなかなか決めかねる、ということが多い。たとえば大きいものだと、このままの状態で仕事を続けるか、会社員になってしまうかはもうかれこれ数ヶ月考えているし、詞華集を安く仕上げるか、「楠」「欅」とかわらない予算をつぎこむかもなかなか決められないし、優柔不断というか、なんかこう、迷うことが多くなった。

前者はそれこそ一年とおしてやってみて決めようと思っているので、まあ焦ることはないのだけれど、気持ちはやはり半々のままで、どちらへも傾こうとしないのでじれったい。それはつまり今のままが最良ということなのかもしれないけれど。

後者はほぼ答えは出ている。出費をやすくおさえるよりも、つくりたい形のほうを選びたい。選びたいのだけど、やはり高ければそのぶん資金の準備に時間はかかる。数多くだしていくには安いほうが当然いいし、かといって感性のあう手製本をつくるかたと出会ってしまったし。悩ましい。自分でつくれればまた違うのかとも思うけれど、正直それだけの時間はつくれそうにない。

まあ…「楠」も「欅」も原価すら回収できていないし、そもそも黒字にしようという頭も最初からなかったので、それでまったく構わないのだけれど。読んでもらいたくてつくるのだから、なんなら全額持ち出しでも全然構わないとさえ思っている。次の詞華集に関してもそれはかわらない。ただ資金の貯まるのが以前より遅くなっているので、それがむつかしいところ。少部数で頻繁にどんどん本を出していくのもたのしいだろうと思っていたので…。

ただ、迷うことはつらいというより、むしろ迷えるだけありがたいとも思っている。一択の人生は楽かもしれないけれど、もしかすると退屈だったかもしれない。長いこと一択の人生を送ってきたから、いまはそう思える。

そのほか大小無数の選択を日々しているわけだけど、決断までの時間がややのびている気がする。優柔不断とはよく言われてきたけれど、拍車がかかったのかな。慎重といえばそうかもしれないし、躁状態のときのように何も考えずぽんぽん決断していってしまうよりはましか、と慰めてみたりする。

ゆっくり考えよう。でも、時間はそんなにないことだけは忘れずにいよう。