木曜荘

ものかきの日記

入稿前

二週間の連勤がやっと終わった。昨日は朝から種苗店で植木を仕入れて、植えに行ったり、その後別の現場の手入れをしたり、たまった発生材を棄てにいったりと忙しかった。

帰ってから、PCの調子がすこぶる悪いので、時間をかけて不要なデータをあれこれ削除した。すこぅしだけ、改善されたような気がする。印刷して、ほんとの最後の校正して終わり!と思っていたけれど、気力がつき眠る。また二時ごろに起きたので、そこで印刷だけすまし、またもや、ばたんきゅう。目覚ましを切ったのでいつもよりすこしだけ遅く起きる。すっきりした。これから読む。

誤字脱字の問題なければ、データをもって曳舟で打ち合わせ。表紙や奥付に問題を抱えているが、それらはまとめてなんとかしてもらおう。

詞華集に関する質問もまとめておく。どこで製本するかはまだ決めていないが、簡単な見積を出してもらえればいいかな、今は。細かいところをいろいろと聞いておこう。

 

はじめての本である『楠』には安くない費用がかかっている。でも売って稼ぐ・元を取るつもりがさらさらないので、売価は原価割れだし、名刺代わりにお渡ししたものも数冊。『欅』は姉妹編(というか続編というか)なので、同じ印刷屋さんに同じようにつくってもらいたいと思っていて、そのための費用が揃わなかったことは何度も書いた。今日の打ち合わせというのも実はまだまだ見切り発車で、実はお金はまだ揃ってはいない。ただ、収支を計算して、ぎりぎりいける、と踏んだので強行突破することにした。しばらくはもやしを主食とするような日が続くかもしれない(大袈裟)。

でも、そのおかげということもあった。はっきり言って「妥協」をしてしまっていた最終章に、手直しをいれる決断をすることができて、無駄を大きく削ることができたと思っている。ガチャガチャとうるさかったその章が、すこしだけ落ち着いたように思う。それが全体を通してみていいのか悪いのかはこれから読んで決める。なんていうことだ。入稿当日の朝にそんなことをしているとは…。たっぷり時間はあったろうに。お馬鹿さん。

けれどぼくの場合、忙しさに比例して、集中力が増すような気がしている。限られた時間でいいものをつくろうと思えば、一秒が濃くなるのは当然かも知れないが、そのことが奏功することは過去にも多い。そもそも書いている内容からして、労働がいろんな意味で充実していればいるほど、言葉も生まれやすくなっているのだ。ぼくの言葉の母胎は労働なのかもしれない。すくなくとも、そうでなければ生まれなかった言葉は無数にある。ということでもっと働け。そして次の製本代を稼ぐのだ。クラウドファンディング?なんだそれ。知らん。働け。

今日もカフェイン過剰摂取でがんばる。大丈夫、いまのところ躁ではない。