木曜荘

ものかきの日記

2022/06/05

昨日は休日を潰してお隣の庭の手入れ。今日からまた一週間がはじまる。疲れている。おまけに昨夜はいやなことがあった。怒りはなにも生みはしないとはいえ、腹は立つ。なんとか苛立ちをおさえて、今日の現場に向かいたい。

まだ必要額には達していないが、昨日の臨時収入をもって、印刷屋さんとの話を進めてしまおうかとも思っている。生活に支障をきたさない範囲で本をつくりたいという思いは変わらないが、またひと月我慢するのは正直つらい。貸した金が返ってくればなんの問題もなかったのだけど、ぼくの目算が甘かった。自分の選択の結果だから、誰にも文句は言えない。

ただ、金輪際、金の貸し借りはするまいと誓った。もともと金を貸したり借りたりすることは好きではなかったけれど、困っていれば貸すじゃないか。六月には返すと言われれば待つじゃないか。結果、こうなる。もうよそう、と思った。これは自分に対して怒っているのかもしれない。

 

とはいえ、それ以外は幸福な日々を過ごしている。『欅』の次に予定している詞華集『蕾』が一歩ずつ進んでいるし、勇気をだしてお誘いした作家さんたちはみな乗り気で、すでに作品に着手してくれた方もいるようだ。自分などには過ぎたるさいわいと感じる。あとお一方、お返事待ちだけれど、締切はないようなものなのでのんびり待つ。

そのあいだにぼくも二篇目を書いている。いくつか書きたいものがあるから掌編として形にしておいて、他の作家さんの頁数とのかねあいも見ながら、載せたいと思っている。

この第一号は「蝶」をモチイフにしたけれど、その次は「鳥/歌」がいいな。俳句や短歌や、それらにまつわるお話を集めてみたい。

参加してくれたかたが満足できるように、自分の創作以外の部分でも全力を尽くしたいと思う。これからもずっと続けていきたいので、木曜荘の住人になってくれると嬉しい。そのためにもいいものをつくる。頑張る。