木曜荘

ものかきの日記

2022/08/21

昨日は常連さんの夏の庭手入れ。慣れもあって半日で終わった。「いつもながら早くてきれい」と言われると、やはり嬉しい。庭仕事をやめて、新たな職種に就こうか悩んではいるけれど、常連さんとは「次回」の話になる。そのつど、こころが分裂しそうになる。冬の手入れはこうしよう、とか、また来年よろしくね、とか。焦らず、かつ先送りにせず、真剣に考えていく。大事なことだろう。

 

仕事を片してから、午後、北千住の『BUoY』で開催されているイベント『ダチュラフェスティバル』へ足を運んだ。

主催:「夜学集会」

「三人の高校生と同世代の同志たち」と広告にはあるが、この若い力がものすごかった。仕事の今後について悩んでいる自分には、とてもいいタイミングですばらしいお祭りに出会えたと感じる。高校生三人の発想、思考、行動力は尊敬に値する。三時間近くお話したのかな、トークショーも退屈を感じることなく、楽しく拝聴した。主催の三人を引き合わせた「夜学バー」のマスターも登壇し、とても興味深い話をたくさん聞けた。高校二年生が、企業の協賛をもぎとってきたり、プロの漫画家をゲストに招いたりするということは、そう簡単にできるものではないだろう。本当にすごいと思う。

 

トークショーの前には、ルネシェヴィリコフスキ氏のパフォーマンスがあった。朗読のみでダンスが見れずに残念と思っていたら、とある熱烈なファンの方がアンコールを煽り、会場中に「アンコール!」が響いた。詩人は再び登壇して、ダンスを披露したが、毀たれた銭湯という会場にやけに似合っているように思われた。廃墟とかでやったらまた素敵かもしれないな、などと思った。

ぼくは部外者だが、ブースに出店しているプチパリの主人J氏から「欅を置かないか」と誘われて、六冊だけ持っていった。なぜ六冊かというと、片手でむんずとつかんでバッグに突っ込んだからだ。来場していた知り合いの方が四名と、まったく知らない方が二名買ってくださった。J氏の熱量のある本の解説が嬉しかった。本来は作者であるぼくがやらなくてはいけないことだろうに、ぼくはにやけて見ているだけだった。自作の紹介ができない…。これは課題。次の詞華集では、他の作家さんもご参加くださるので、しっかり売り込めるようにするつもりではいるが、やはり自作を売るというのはどうも、こう、むつかしい…。誘ってくれたばかりか、売ってくれたJ氏には、本当に感謝。ありがたいことです。

 

トークショーもおわり、新宿タイガーさんが現れたあたりで、ちょっと疲労がでてきたので、二階で開店している「夜学バー北千住店」へ。マスターの新作『あたらよのスタディ・バー』を買う。ウィスキーを頼んで、その場に居合わせた人となんとなくお喋りするなどして楽しんだ。はやく本店に行きたい。涼しくなってきたので、そろそろ行ける晩があるだろう。楽しみだ。

ozjacky.o.oo7.jp

 

その後はチームプチパリと北千住で打上。入ったのは昔ながらの大衆居酒屋といった感じの店だった。千住揚げとしめの支那そばが美味しかった。

久しぶりに酔った。疲れが溜まっていたからかもしれない。ふらふら帰宅してばたんと眠った。よい一日であった。

 

今朝も五時には自然に目が覚めた。ブログを書いたあとはものを書いたり、詞華集のためにお預かりした原稿を拝見したり、詞華集の下書きをつくろうと思っている。